乾いてく心

夕方 窓をあけて、軽く読める本を開いていたら
いつのまにか寝てしまった。

数時間後、変な時間に起きると、外から入る風が冷たく、まわりはもう薄暗い。
頭が重くて、けだるい。

とたんに甘い眠りの記憶は吹き飛んで、どことなく空虚な気持になる。

それが一人でも
二人でも。


引きこもり時代、こういう空虚さは毎日のものだった。

今はずいぶん平気になってきたけど、こういう一時の空虚な感情に突き動かされて
よく泣いたりしていた。


明日は夕方のバスに乗って実家に帰る。
正直 その目的は明確でないし でも、明確なことばかりでもないだろうと思う
親として、年上の人間として、思うことを聞いてみたい気もある。

でも 何となく許されない気がする。
何となく怒られて、予定を早めて泣きわめいて、帰る自分が見える気がする。

怖い。