気が強い新メンバー

強めのアルバイトの人が入ってきた。

彼女は求人サイトの代理店で営業事務をしていた人。

創業社長の飲み友達だったことがきっかけで手伝いに来てくれることになった。

 

今日はじめて2人で飲んだのだが、まぁ気が強くて。

ハッキリ言ってくれるのはいいことなのだけど、正直彼女を持て余しそうな自分がいる。

 

本来うちの会社に欲しかったのは、コンテンツのマネジメントとカスタマーサクセスができる人だった。

でも彼女の本分がそれではないことは見ていればわかる。

データの取り扱いに慣れているので、分析や営業のアシスタントをしてもらっているけど、いまいちまだ開花したというわけでもない。

これは彼女の能力不足ではなく、うちの会社にまだ完璧にフィットしていないという意味だとは思う。

 

これが欲しい!と思っていたど真ん中ではないけれど、優秀ではある人が来てしまったという感じ。

 

今すぐに差し迫って必要ではなかったけれど、やはり優秀な人だなぁと…思う…。。思うけど、じゃあ彼女の給料はいくらが適正なの?

例えばそれに見合わないとして、辞めますと言われたら自分は追わないの?

と、考えてしまう。

 

彼女は既婚だが子供がいない。

でも気になったのは、先に勤めている子持ちのパートさんたちの生き方に共感していないこと。まぁ、分かる、分かるけど…。

わかるし、生き方は人それぞれ。子供を3人産んでる人も、産んでない人も、会社で働く上では何も違わないわけで…。

 

でも産んでないその彼女は、めちゃくちゃフットワークが軽く、誘ってすぐ飲みに行けた。そして、そういう場でしか話せない話をした。

対して子持ちの人とは飲みに行ったことがない。当然日頃話せない裏話みたいなものもお互いにしたことがない。

この状況で、前者の彼女を贔屓しない方が難しくないか?

でもそうなると、子供が足枷というか、私生活を「準仕事」のために切り売りできないから後者の人は出世できないことになる。そんな理不尽あっていいのだろうか?

 

正直答えが出ない。

男性の上司と気軽に飲みに行けないからメンターができない、出世できないというあるある話と同じ現象じゃないか。

 

なんか大きな悩みが増えてしまったな…

自分はやはり社長の器じゃないのかなぁ。

彼女との飲み会は腹の探り合いばかりで、とてもリラックスしては楽しめなかった。今までは部下として社長に交渉する立場だったけれど、こうやってせっつかれるようになるんだなぁ。

部下と飲むってこんな感じなんだな…。。

 

今気になっているのは、彼女も言っていたけど彼女自身に「これが私の分野だ」というメインフィールドがないということ。

 

彼女は子持ちのパートさんにダメ出ししていたけど、そのパートさんは曲がりなりにも(と言うと失礼だけど)彼女の持ち場を自分で獲得してきた。無理のない形で、自分の居場所を切り開いてきた。

私は彼女をリスペクトしているし、彼女なしには進まないと思っている。

 

こういう直感はほぼ当たるので、不安なことは洗いざらい出しておいた方が良い。

 

新メンバーは優秀だけれど、やはり持ち場に困るような気がする。だからもし去るとなっても、無理矢理に引き留めるようなことはしないような気がする。

 

うまく言えないなー

とても優秀、なんだけど…子持ちパートさんと分野が被っているように思えるのだなぁ。

じゃあ代替するのか?というとそれは無理。

 

優秀だけど、結局長期間は一緒にいられないのではないか…そんな気がする。

 

まぁでも、まだ入って1ヶ月で、何がわかるものでもない。ここまでハッキリ希望や意見を言ってくることもまた一つの魅力なんだろうとは思う。

 

そこも含めて自分が戸惑ってるなぁ。

自分も見下されていると思っているのかも?

まぁ自分より優秀な人をとれと言うしね。

にしても、見切られるのはまた違う話な気もするけど。。😅

 

わからんなぁ。すごく悩むなぁ。

昔は自分はどうやったら評価される?どうやったら何者かになれる?と考えて、社長にぶつけるだけぶつけてきたけど。

今はこうやってぶつけられて悩んでいる。

 

そういえば彼女も、「何者にもなれてない」と言っていたな。。何者かになるって相当難しいよな。彼女も十分、スキルはあるけれど、確かにそれができるから何かを作れるのか?というとそうじゃないよな。

 

エクセルがめちゃくそ得意なのだが、エクセルってどう頑張っても縁の下の力持ち的な感じになるよな。と思う。。

今プログラミングの勉強をしているようだが、ゴリゴリに書けたらプログラマーと言えるだろうけどな。まぁそこで彼女も悩んでいるんだろうな。

 

自分はおととし、半分独り立ちのような形で、一人でメディアを立ち上げたのがかなり大きく進歩した出来事だった。

何が受けるのか市場を知っていたし、HTMLなど勉強したことも活かせたし、見事にSEOで勝利した、そのときに「あぁ、とりあえず食いっぱぐれない能力はついたなー」と思った。

 

まぁでもプログラミングと比べたら簡単なことだな。。

 

うーん。

彼女が優秀なら、きっと確固たる評価を迫られるような出来事が起きるだろう。

それを見過ごさず、無視せず、自分が思うあるがままに、正当に評価すればよい。

何をするにせよ、いまは時期尚早。彼女の能力には少なすぎる時給かもしれないけど、まだうちのサービスのことを知っているとは言えないから、今の給料は適正だと思う。

そこをバンバン気にせず上げてしまうのは違う。

うん。今日何かしなければいけないわけではないから、一旦寝かせよう。私は何も間違った決断はしてない。ひとまず今日は彼女の気持ちを受け止めた日。それが彼女にとっても良かったなら、オールオーケーではないか。

このまま見守るしかない。

そういうことで、気持ちを落ち着かせよう。