光のほうへ を見た

デンマーク映画の、「光のほうへ」を見た。東京出張の頃からずっと気になっていた作品。

虐待を受けて育った2人の兄弟の話。
2人には、育児放棄された、生まれて間もない弟を育てきれず亡くしてしまったという過去がある。

映画をみおえるまで始終あらゆる不幸の連続で、もう、どうしよう…って感じだった。見て損したわけじゃないけど、ただただリアルすぎて救いようがなくて、すっきりとはしない感じ…

個人的なピークは、最後の方で2人が邂逅する場面だったな…
初めて、2人の間で過去について言語化された瞬間。素晴らしいシーンだった。

どこの国にも、こんな風にどうしようもなくなっている人たちがいる。
どうしたらいいかわからなくて、適切な機関にも助けを求められなくて、自ら不幸な方を選んでしまうような。

でも、タイトルの通り(原題とは正反対のようだけど)光を求めて生きている。親子とか、兄弟とか。

この映画のテーマは「血」だな、と思った。だから何って、うまい解説もできないんだけど…

あぁ、凄いものを見た…。

ここ最近の、少々ストレス過多な日々からするとキツイ映画だったけど。。
映画レビューサイトとかでも、「人におすすめできない」と書いてあったけど本当にそうだなぁ。物好きしか見ないし、見て後悔する人もいるんじゃないかなぁ。
全くすっきりしない。重すぎるストレスを乗せられた心地だ。。

もちろん見て、良かった。けど、作品として、という範疇をこえてのしかかってくる重みがある。これをどう消化するか…( ̄O ̄;)