ホンモノ

友人の手を借りて、引越しの荷造りをしている。

同棲した半年、自分の部屋はあるものの、あんまり入らなかったので、自分にとって何が必要で何がいらないものなのかというのがわかった。

というわけで、断捨離しまくりです。

本は、大きな本棚に入り切らず、段ボールに溢れていたほどだったのが、本棚の半分が埋まるか埋まらないかという程度まで減った。
ブックオフの出張買取をお願いしました。

本ってすごく大事だと思ってた。「ある」ことが安心だった。
「この本を持ってるステイタス」みたいなのもあったかもね。
でも読まなきゃ、無いと同じ。

残った本は、何度も読んできて、これからも何度も読むであろう、私の血肉そのもの。迷いなく本棚にそれらだけがあるのは、すっきりと自分を表現してあるように思えて、何だか清々しい。
雑多なのも、それはそれで私だったんだけどね…

服も整理した。
色んなファッションをしてきたけど、
もうフリフリなのは本当に卒業かも。
ああいうのを着てるとどこか守られている気がして安心していられた。

でも何時の間にかなくなった。
余計なものを纏ってる気になってきて。

モノトーンを基調とした、私に似合う、シンプルでカッコいい服の方が好きになった。

彼を傷つけた私。
でも、少しずつ色んな物を、名残惜しむことなく、削ぎ落とせるようになってきた。これも成長かもしれない。

削ぎ落として、削ぎ落として、
削ぎ落とした中に残った、捨てられないモノって、自分って、何なのか、よく見つめてみたい。