海と毒薬を読んだ

完全に読むタイミングを間違えてると思う。

高知の、父が1人で住むマンションの部屋で、明日は彼が挨拶にやってくるという日の夜更けにKindleで読むものじゃなかった。

だいぶ前に買った電子書籍、2割ほど読んで止まっていた。

何と無く再開したら最後まで読んでしまったけど。

これは考えるべきテーマだし、名作なのも頷ける。
けど。。。
描写がえぐすぎて、私には刺激がきつすぎる。
私は自分の採血の様子すらまともに見れないくらいにそういうのがダメで、冒頭で勝呂が気胸?の治療をする場面だけでも厳しかったのに(それで読むのが止まった)、相次ぐ手術描写にあろうことか生体実験なんて、、、

もちろんこんなことが、物語の本質ではないんだけど、でも本当に描写がきつくて、気分が悪くなりながら、吐き気をこらえながら(そこまでしなくても良かったかもしれない…)最後まで読んだ。
読むべき作品だと思ったから。
最後まで見届けたかったから。。。

でも、でも、でもなぁ~~
しかも日本人の無信仰がテーマとか、全く気づかなかった。読み終えて書評のサイト見て初めて「なるほど」と思った。

個人的には戸田の、自分自身を不気味に思う気持ちが一番興味深かったな。

海と毒薬って有名で、結構多くの人が読んでいるだろうけど、みんな平気なんだろうか。
私はマジでうげうげなったよ。
メンタル的にも、かなりやられる。。

アマゾンのレビューで、「心が元気な時に読んで」とあったけど、全くその通り。

完全に読むタイミングを間違え、めちゃくちゃ明日以降の生活が心配(笑)

とりあえず、せっかく読んだけれど、封印しよう。心の奥底に。