ごめんね

部活の後、彼氏と少し揉めそうになりました。

昨晩彼はうちに泊まったんですが、その時自転車の鍵をおそらく私のベッドの下に落としてしまいました。
私の部屋は凄まじく汚く、いくら探しても見つからず、今朝はそのまま別れたのです。

そして部活のあと、いつも通り自転車置き場に行ってからお互いそれを思い出し、鍵を探しに歩いてうちに戻りました。
帰るまで始終無言で、私は鍵を無くしたことで怒られたと思いました。
体調のせいもあり、何か話しかける元気も出ず、黙っていました。

でも見つからなくて、ますます2人で黙ってしまい、とりあえず私の自転車を貸すことにしました。

私の自転車は学校にあるのでまた歩いて戻りました。(うちは学校まで近いです)

普段は私は原付に乗るので、長い間放置していた自転車のタイヤの空気は抜けていました。
「はぁ…ダメじゃん」
と彼が怒ったように言うので私は絶望してその場にうずくまりました。

彼は自転車を正門に向かって押して歩き始め、私は仕方なく立ち上がってついていきました。

その時2人の間の空気は絶望的に淀んでいて、正門で別れるときに話しかけました。

「どうしてこんな雰囲気なの?」

「リコちゃんがそうだからでしょ?」イライラした風に彼は答えました。

「俺が怒ってると思い込んで、あからさまに落ち込んだ風に見せて、そういう態度ってすごくイライラする」

まさかそれで更に彼に負担をかけていたなんて気づかなくて、でもたしかにうずくまったりため息ついたり、自分の態度はかなりウザかっただろうなぁと気づかされて落ちこんでから反省しました。

そうしたら自分が楽だったんだよね……

彼に改めて、部屋が汚いせいで鍵が見つからないこと、私の態度でイライラさせてしまったことを謝りました。


彼は私の頭を撫でてくれました。


私は素直になれなくて微妙な表情をしそうになりましたが、また負担をかける!と思って止めました。

きっと彼はこういう風に、ちゃんと筋道立てて叱られてきたんだろうと思いました。

不穏なやり取りをしたまま別れたら私は絶対不安になって、良からぬことを考え始める。
それを全部見抜いた上で彼は私を安心させようとしてくれました。私のせいでイライラしてたのに。

おかげで自己嫌悪はあれども、何だか安心しているのです。不思議です。

本当に、ありがとう。


メールをしようかと思いましたが、伝えるのも重くなるかと思い、できていません。

でも、私にとってすごく大事な出来事だったから、伝えたいなあ。
明日会えたら言おうかな…。

彼の暖かさと自分の愚かさの両方に、涙が出ます。