攻撃

実家にいた頃は毎日のように母とけんかをしていた。

お互い、「あなたは人を傷つけるのがうまいね」と言い、どう言えば相手の心をより深くえぐれるか考えていた。

それらは愛情の裏返しだったけれど、そんなの裏返ってたら誰も愛情だと気づけない。

一度突き放されたらとことん攻撃されて、私の心が冷え切り、泣いても、死にたくなっても、言葉は止まなかった。

同じ位私も母を傷つけていたと思う。
これを言ったらさすがに駄目だろと思いながら、言う。
自分が醜いと思っていたけど、それ以上に母の方が醜いのだから、仕方ないとも思っていた。

こんなことを思い出したのは京都に出てきて初めてかもしれない。

そりゃあ、おかしくもなるよと思う。
彼の健康的な愛情を目の当たりにしたら、なぜか思い出した。

私はあんな風にしてもらったこと、ない。

どんなきっかけ・理由であれ一度母が怒ったら、機嫌が直るまで時間がかかるし、あたりちらされていた。

悲しいな。


高橋君。本当にありがとう。


もう昔のことなのに、あの毎日のことをクリアに思い出したら涙が止まらない。

私は過去のことが色々思い出せない。
他にも思い出したら、どうなるんだろう。

誰しも何か背負って、何かと闘って生きてると思うけど、時々運命を全て捨ててしまいたくなる。
って。。それも皆同じだよね。

頑張らなきゃ……