グロテスク ねたばれ

グロテスク。ネタバレありのあらすじ。

本当に、面白かった…。
上巻も下巻も、買ってすぐ読み終えてしまうほど ものすごい魅力を持った本でした。

中心となるのはある姉妹。
物語の語り手である姉は、ものすごい、怪物的な美貌をもった妹ユリコを幼い頃から徹底的に憎んでいた。
ユリコを気にかける父や、その父に従う弱い母も憎んでいた。
姉は、ユリコは絶対に及ばないであろう高偏差値のQ女子高に猛勉強の末入学する。

学年トップのミツルにあこがれ、同類だと思い、かたや、「主流」に混ざろうと必死で
オシャレに精を出してはそのたび空回りしている和恵を嘲笑する姉。

その頃ユリコは、その美貌により、数々の男と寝ることを選ぶ。


時は流れ、中年となったユリコと和恵ははからずも同業者となっており、夜の街で偶然に再会する。
姉は、その年になっても処女であり、男性とは無縁の生活をしている。
ミツルは、ある事件を起こしてしまっていた。


男を嫌いながら、セックスを愛し、寝ることなしには生きられないユリコ。

名門大を出て、男社会に飛び込んだものの、理想と現実の乖離を突き付けられ、
夜の世界へ羽ばたいた和恵。

ユリコを嫌悪しながら、誰よりも彼女に憧れ、優位な傍観者のポジションであり続ける姉。

確固たる社会的地位を築きながら、宗教に溺れたミツル。


ミツルについては、作中ではそこまで深く描かれないので割愛しますが
主たる登場人物の3人の女性たちは、厳しい現実を突き付けられた結果、そんな現実とは向き合わないという選択を取りました。
そして「女である」ことが、彼女たちの向き合うべきだった現実を、厳しいものとしたのです。

あーーーーーーーーーーーー
もっと長くかくつもりだったけど
つかれちゃった!!!!!!!!!!11