私は…。

少しずつ、本当に少しずつだけど、将来のことを考えるようになった。
だけど、大学卒業後、どんな人生を作っていくのか、道が決まらない。

とある就活系サイトに登録し、そこで掲示板を眺めていた。
おもに、採用での女性差別についてのトピックを。

そして思った。

私は、どこかに就職しても、会社を辞めるかもしれない。
このご時世、私の周りのOBも転職する人は多い。
でも女性がそれをやっちゃあダメなんだ。
この国の良い未来を作るためには。

私は中学の時から、女性であることに物凄い拘りを持ってきた。
きっと大人になったら子供なんて生まず、キャリアウーマンになる、と夢物語を
描いたこともあった。

でも 女性だから、云々の前に
私は精神不安定だ。
未熟で、傷つきやすく、一歩間違えれば芸術家気質、そんなナイーブで
体の96%が感受性で出来ているような人間。
そんな大人になってしまった。
やっていけるかどうか、分からない。本当に。

女性が満足に働くための環境づくりの足かせになっているのは、就職を腰かけ程度に
考えている同じ女性の存在でもある。

私は、女性の自由を望みながら、本当に企業戦士として働くことのできる、
働こうとする女性たちの足を引っ張ることは 絶対にしたくないと思った。

でも、何かしらの形で働くことをし、お金を手に入れ、将来に蓄えたい。


私の父は国家公務員で、私は勉強することでその地位を手に入れた父を尊敬している。
母も保育士で、その資格によって、一度は離れていた現場に復帰して託児所を経営し、日々を充実させている。
だからずっと、勉強して資格を取り、その資格が仕事に生きる、という構図に憧れがある。

どんな資格が存在し、やっていけるのか、分からないが、女性総合職を目指してバリバリ、
というのはきっと私には不可能だろうから、そういった道を探してみようと思う。