厄日2

彼は着物に袴を来て出掛けました。
しかし不慣れなため、結んだ所が度々ゆるくなる。駅のトイレで何分も試行錯誤していたようで、かなりいらいらしてました。

何とか、大阪の小劇場で演劇を見終え(面白かった!!)、エントリーシートの清書のため、セブンでデータをプリントし、適当にドトールへ。
この時は、早く終わらせてこの辺でデートしよう!と言い合い、光明が射したかのように思えていました…。

そして、エントリーシートですが、書く度に1回はミスがあり、何度も書き直し、最終的に、1箇所だけ修正液を使って凌ぎました。
(この間1時間半。。涙)

書き終えて気付くと、何と、一番ウリにしたかったエピソードが抜けている……。
愕然とする私たち。。
しかしもう、彼は限界でした。悔しがりながら封筒にESを入れ、封をしました。

速達郵便ですら間に合わないこの書類を間に合わせるためには、ヤマト運輸に配達をお願いしなければなりませんでした。

しかし。。
入ったセブンでは、もう集荷が終了していると言われてしまいました。私は電話帳を借りて、即、大きな配送所に連絡しました。
すると、どこのセンターも最終は19時だそう。その時、18時50分。。しかし、何と住之江区の配送所は20時が最終集荷とのこと!!

セブンのお兄さんにお礼を言い、街頭ですぐさまタクシーを停め、私たちは住之江のヤマト運輸に向かいました。

日本橋から住之江。
3000円くらいかけて到着!彼はもうこの頃には瀕死で半泣きでした。

何とか宅急便でESを送る手続きをし、近くの駅まで二人、トボトボ歩きました。

私は彼の手を握り続けました。
彼はずっと、泣いてました。

駅の階段で、負の感情が爆発した彼は泣いて、泣いて、もうだめだぁぁぁ~みたいな事を言ってました。
私は暫くその場所で、人の視線も気にせず彼を慰め、手を握り、時には抱きしめました。

夜11時くらいには 彼の家に戻ることができ、少しは寛いで、ようやく、長い長い1日を終えました。