眠いよ

結局 気持ちが落ち着かず
朝の5時くらいまで、図書館で借りてきた野溝七生子の全短編集を読んでいました。

まあ その後も寝付けなかったんですが。

気が触れるか触れないか
ギリギリの人達。

この痛みや恐怖が 私に丁度良かった。

優しくて 守られた素敵な文章と、それをも凌駕し支配しようとする 不穏であやうい空気…

南天屋敷」という短編が最高に良かった。
狩猟好きの父と娘が、ある夜道に迷って、予定とは違う時刻に帰宅すると、妻(であり母)が 居候人と不貞を働いていたという話。

ラストは書きませんが ラストが 素晴らしい!キッチュで ポップですらあり、恐怖。16pしかないのに。
これが昭和21年のセンスなんて!

やっぱり野溝七生子だいすき。野溝のためなら文学少女になれるわ!
もう少女じゃないか。

もうね、野溝onlyのファンサイトでも立ち上げようか?という 好きぶり(笑)

良いのは「山梔」だけじゃなかったんだなぁ。
野溝は著作が少ないのが良い。本気出せば全部読めそう。制覇したって言いたいな!

京都帰って彼と仲直りしたら、彼にも「南天屋敷」読んでほしいな!
アマゾンでこれ買うか……。。持ち歩けない分厚さだが。。