ちゃるのこと

近頃になっていろんなことを思い出す。

17歳頃、母と二人暮らしで、ものすごい圧迫の日々だった。けんかに包丁が出てきて、警察を呼んだりした頃だった。

その頃私はハムスターを飼っていたけど、虐待していた。
そのハムスター、ちゃるが大好きで、大好きで、どこに行くにも連れていきたいくらい好きだった。

なのに、どうしてあんな酷いことしてたんだろう。
背中の皮をつまみ、痛みを与えたりした。何度も何度もつねって、皮が剥けたこともあった。

そうするととたんに申し訳なくて、傷口にオロナインを塗った。

暇な時はずっとちゃるの絵を書いていた。大好きでしょうがなかった。

もっとひどいこともした。
それは今私の心を強く苦しめていて、いつも思い出しては懺悔する。本当に、私の心に深く刻まれていて、しばらく心を奪われてしまうくらい、いつも、強く強く、申し訳なさを感じる。

でも実家を出て、ちゃるを連れて1人暮らしを始めてからは、そんなことはなくなった。(と思う、確か。)

自分がストレスを与えられていたから、それを弱いものにぶつけていいということは絶対にない。
でも、そういうことが起きていたんだと思う。

ちゃるへの申し訳なさを近頃になって、より強く感じるようになってきた。

大好きだったのに、どうしてちゃんとかわいがってあげなかったの。
ハムスターは野生じゃ生きられないんだから、それが本当の幸せかどうかはともかく、可愛がられるために、生まれてきたのに。少なくとも痛みを与えられるために生まれてきたんじゃないのに。
ごめんね。一生忘れない。