いやらしい子

何度か書いているかもしれないテーマ。

子供の頃、母から「いやらしい子」のレッテルを貼られていた。

学校で性教育を受けた頃、母からもサラッとそういう話をされた。
私はなぜだか異常に興味を示して、その時根掘り葉掘り母に性にまつわる疑問を投げかけた。

その日からことあるごとに、私がいやらしい子供であるということを思い知らせるような言動をされるようになった。

例えばテレビの時代劇でお色気シーンが流れると、「ほらリコちゃんこういうの好きでしょ」と言われた。
そういうのが何度かあって、先日のやりとりを知らない父の前でもそういうことを言われるのがすごく嫌だった記憶がある。

この間洗濯物を干していて、急に思いだしたことがある。

当時(小5か6)夢中だった格闘ゲームのお色気女性キャラの技の声が、「襲って~」に聞こえる、と言われたことがある、ということだ。

どんな技名か、掛け声か、忘れてしまった。

でも、そんないやらしい声は聞きたくないということを言われた。


もっと成長してからも、「あなたは前世で売春婦だったんだね」とか、色々言われた。

いまの私は、そんなレッテルを貼り続けられたにも関わらず、性に対してはそんなにコンプレックスがない(と思う)のが救いである。

でも当時は確かに傷ついていた。
母が否定する「いやらしさ」を自分が持っていると認定されていることが悲しかったし、恥ずかしかった。

「リコちゃんはこういうの好きそうだね」と、エロを含むコンテンツについてコメントするという行為は本当に何度もあって、「何でこんなこと言うんだろう」と疑問だった。
今でも謎だ。