もどかしい

東京に来てから、社長や他の社員と距離が近くなったこともあり、伝わる情報が多く、悩みが尽きない。

今日は、もうすぐ会社を辞めてしまう妊婦さんと話をした。
仕事の用事で電話をかけたが、結局2時間も話してしまった(仕事中に…)。少し作業が遅れたが、個人的にはものすごく有意義だった。1時間分は夜中の作業でカバーしたのだが。

自分が子供を作りたいと思ったとき、会社が対応できる状況にあるか不安だという悩みが勃発してしまった。

彼と寄りを戻して、少しだけ結婚の話もした。
私は今年で26歳になる。母が同じ歳の頃には、既に私が生まれていたことを思うと焦る。

子供を産むなら30歳までにできれば産みたい。もしくはさぁ作るぜ!という準備万端な状態でいたい、遅くとも。

しかし、今の会社の状態では、働けない者を養い続ける余裕がない。
給料を7割とか半分にするのではダメなんだろうか、それか出来高か…

社長とその話をしたら。

GoogleFacebookなどの大手企業も、最初はガレージでレッドブルを飲み続け、徹夜で作業したのだと。

そうか、と気づいた。
会社というのはいくら弱者へ理解を持ち、福利厚生が充実しているように見えても、結局経済というベースに乗っている。(当然だが)
会社自体が潰れては元も子もない。
そして、会社を軌道に乗せるために必要なのは健康な労働力なのだと。

いくら社長に理解があろうが。
これは差別というステージではなく、経済というベースに乗る組織である以上、仕方ないことなのかと。

常識かもしれないけど、自分の身に置き換えて考えた時、すごい衝撃?発見?だった。

うちの会社はまだまだなんだな。。
今は大丈夫だけど、気を抜いたら崩れてしまう、脆い船に社員5人(もーすぐ4人)で乗って、某大手の戦艦と同じ海に漕ぎ出している。

でも、社長の人格と、考え方なら大丈夫な気がするんだけど。な。。あとは、私たち全員の努力か…

私が悩んでいるポイントは、まず会社に育休制度なんかを豊かにできる体力をつけるために、成果をあげる努力をしたとする。

これから頑張って働いた結果、たとえば30歳の時点でまだダメだったら。。。

私のキャリアは5年。
子供作り始めるタイミングとしてはリミット。。(持病もあるので)

その時、辞めることを選択するのか?
無給でもしがみつくのか。。

一生懸命やれば、私を残そうと会社も考えてくれると思うが。。(そもそも有能になれるかわからんけど)

結局生むのは女で。。
経済にはそれが足枷になるということ、その悲しさに直面した1日だった。

数年後、会社の問題として、具体的にどうするかきっと社長は一緒に考えてくれる。だけど共感はしてもらえない。。

色々ショックだった。
正直この問題抱えきれない。

今の会社が好きだし。人も、業種も、働き方の自由さも。本当に、奇跡だと思うから。

ギリギリまで働いて貢献したのに、「妊娠したので、辞めます」じゃあまりにも悲しい。

今は皆プライベートを我慢して、後々のリターンに賭ける時期と言っていたけど、その我慢が、一つの命を諦めること、なんだったらそんなのはすごく悲しい。
悲しいどころじゃない。

私に母性的な部分はない。ただ、女として生まれて来たから子供を産んでみたいと思ってる。覚悟も何もない。
無料でこのオプションついてきます、と言われたから、じゃあ。。みたいな感覚でしかまだ、ない。

それでも、ほっといたらそれは可能性ごと消えてしまうのだ。。

本当に残酷な現実だ。
多くの女性が悩まされてきた、悩まされている、悲しい現実に私も直面している。

もし他の会社に入っていたら?
ハローワークの求人票の育休・産休「なし」の会社に、「頑張ります!!」って入ってたら?本当に将来がないんだぞ。

自分がもしそういう風だったらと思うと寒気がするほど恐ろしい。
時がきたら辞めることを前提とした就職。
無駄とは言わない。けど、それが望まないものであったなら、ちょっとやそっとじゃ立ち直れないくらい悲しいだろう。
会社に見捨てられた気になるだろうな。

うちの社長が言うことはもっともだ。
ビジネスについて学び続けてきた彼に、返す言葉はない。

働けるものが会社をしっかりとつくり、その上で少し経済的戦力弱い人も働ける仕組みができたらすごいなって思う。

ただ…私は共感してほしかったのかもしれない。そういう現実を、未来の当事者として突きつけられたということに。

結局考えても答えは出ない。できれば会社辞めるなんて考えたくない。もっとキャリアを積みたい。

明日もきっと話すだろーな。
からしっかり寝なくては。深夜も作業して遅くなってもーた。。