自分をかたちづくるもの

6年近くずっと、彼がいた。
自分という存在をかたちづくる、大きな要素としてありつづけた。

みんな、「自分」を様々な要素で支えていると思う。
恋人、家族、友人といった人間関係、仕事、趣味・・・

その中でも「彼」の占める範囲は相当なものだった。

彼がいなくなれば、そこに大きな穴が空く、と思っていたけど
意外にそうではない・・のかな?

彼という存在が、様々な物に染み付いているから。
どんなものに対しても、彼とのエピソードが1つは出てくるくらい
私の生活、人生、全てと言っていいくらい。家族よりも私を理解してくれていた人だから。

彼に似た人を見たり 思い出に触れれば、チリチリ刺さる部分もあるけれど
やっぱり心のどこか、あたたかい場所に彼が住み着いている。そんな感じがする。

もし彼に新しい人ができたら 私はショックだろうな。
だけど、大丈夫な気がする。
私は彼にとって特別な存在だと知っているから。

新しい彼女と比べる必要もない。私は彼女の枠ではもうないのだから。

自然に、私にも恋が訪れると思う。
まだそこについては全然実感がないけれど

いつかきっと 別の幸せが訪れると思う。
人生の妙というか ちょっとスパイス効きすぎてるけど
生きていこう。みんなに助けてもらいながら。

自分を磨いて 人の集まる場所に行って
男女問わず出会いを歓び 孤独に親しみ
豊かな人間になりたい。

いつか彼と普通にまた連絡が取れるように
それは、未練なんかじゃない。
私達ふたりにしか分からなくてもいい、大切な絆ができたんだ。