捨てた人生

すきな音楽を聴くと涙が出てしまう。
やっぱり人間性が背反している。

こんなこというと図々しいけどアーティストな気質と、バリキャリを目指したい自分は相容れない。
感性のままに動いた最終形態は、死だと思う。

私のその血がもっと濃ければとっくに死んでいる、だから生きられる程度の濃度だったということだ。芸術を捨てても、断っても、生きられる。

本当は快楽に溺れ、感性のままに絵を描いて生きてみたい自分もいる。
でもそこにどっぷりは浸かれなかったのだ。

かといって働きマンライフを送っていればだんだん感性が鈍るのを感じる。私はずっとここで悩んでるなぁ。区切りをつけないといけないのに、捨てきれない。どちらも確かに、自分だから。

何も考えずに、感性で生きるしかないとか、バリキャリとしてのし上がっていける人間だったらよかった。

バリキャリ方面のバスに乗せてもらえたから、業界トップを目指して毎日バスが正しく進んでいくよう私も尽力しているつもり。

でも置いてきた自分がいる。

みんな何かしらの葛藤を抱えながら生きてるんだろうな。あの時こうすればよかった、とか、これでいいのかな、とか。

結局いつか死ぬんだよなぁと思いながら、流されて生きている。一生懸命ではあるのだけど。

2つの世界があると思えばきれいに聞こえるけど、とても空虚だなと感じる。