1人で抱えるべき問題

【映画のネタバレを書いている。】

この感覚は多分多くの人にわかってもらえない。同意を求めても理解ができないだろう。どんなに想像力をもってしてもわからないだろう。

ひどい孤独を感じる。
ひとりぼっちだ。

みんな心の中にはきっと一つくらい深い闇があって、それは他人には触れない。

助けてあげたくてもあげられない。

体が痛いみたいに全身が苦しくなる。
これは病気で、もう恋じゃない。

わかってもらえないことが悲しい。

でもこういう風に生まれついたから、一生こうして生きていく。死ぬまでこうだろう。

何度も書くけど「光のほうへ」が忘れられない。

悲しい過去を持った兄弟が、別々の道を生きているが、再開を果たす話。

二人だけが共有している過去のトラウマについて、ラストシーンで初めて言葉にする。

同じ痛みを持った2人。
何十年も語られなかった悲しい過去。

あの瞬間に、ずっと封じ込められていた寂しい魂が解放されたんじゃないかと思う。

それでいうと、「ミステリアス・スキン」もそういう話だった。

虐待を受けた2人が、その現場に行くシーンがある。

グリーフワークなんだ。
そこに行って心の中でお葬式をする。
整理がつくわけでも、ふっきれるわけでもない。でもそこに行くこと自体が、意味がある体験になるかもしれない。

うまく言えない。


3年くらい前、ようやく通っていた中学校の前を歩くことができた。

校庭ではしゃぐ生徒の声を聞きながら、保健室から早退していた頃。銀色のポールに夏服の自分が映っていて、天気がすごく良かった。

悲しい気持ちで歩いた道を、おぼつかないながら人生を重ねてもう一度歩くこと。
どういう感想もうまく持てないけど、それでもやってよかった体験だった。


圧倒的に、人は孤独だ。
私は得られなかったものを一生諦めて、うまく付き合って生きていかなくちゃいけない。

辛すぎる。

眠剤とか、お酒とかセックスとか、安易だよなぁ。
死ねるならもう死んでるのに。生きてるんだから、生きなきゃいけないんだろう。

自分で言うのもなんだけど、仕事だけは評価されているし。

もう自分やめたいけど、しぬまで生きるしかない。時々ネガティヴになってしまう。

負けないぞとも頑張るぞとも言えない。
明日も朝が来て、夜が来るだろう。
死ぬまで生きよう、それだけ。