「淵に立つ」

早稲田松竹で、深田晃司監督の「淵に立つ」を見てきた。
この映画のことを知ったのはつい先週、二日酔いで1日動けず映画の予告ばかり見ていた時。

映画の予告もさることながら、「家族になろうとするのはホモ・サピエンスの習性」といった言葉を使った監督のインタビューにものすごく惹かれて、どうしても観たくなった。
丁度近くでも再上映することがわかり、足を運んだ。(今日はサービスデーですごい人だった)

そして、観た、
て、ただただもう絶望。
今、受けたダメージが凄すぎて、お気に入りのカフェで1人心を休めている。

詳しくは勿論書かないけれど、互いの罪が出てくるシーンが印象に残ってる。

本当凄い映画だった。凄いし、ひどい。ひどくて、むごい。
まるで、全力で、家族を持つことについてアンチでいるような。

育った家庭にトラウマ的なものがある自分は、緊迫するシーンでは何度も記憶が蘇って怖かった。

しかし、八坂って、一体どういう男だったのだろうか。
最後凄まじいラストだったが、あの後どうなってしまうんだろうか。今も考えて、考えている。

罪とか愛とか罰について、物語にも出てきたが、キリスト教の教えを知ってたらもう少し読み解きやすいのかもしれない。

もし自分だったら、を考えると本当に恐ろしい話。
ずっと、家族の一員のような視点で観ていた。同じような緊迫感、罪悪感を感じたような気がする。そして物凄く疲れた。
自分から望んで、映画館に辛くしんどい思いをしに行く(笑)

まあこんな作品ばかりが大好きなのだから、仕方ないよね。