アレキシサイミア

「身体はトラウマを記録する」を久々に読み進めていたら、気になる症状の記述が。

それは「アレキシサイミア」(失感情症)というもの。

読めば読むほど彼の状態にピッタリなのだ。
そのあとネットでも調べたのだが、「自分の気持ちを言葉にできない」「相手の気持ちがわからない」「心身症の人は前段階としてこの症状を持っていることが多い」というもの。

本当に、彼そのもので。。。
コミュニケーションはそのままだし、昔ストレス環境の中頑張りすぎて十二指腸潰瘍になったりとか、今も寝ながら拳を握りしめすぎて流血したり、歯ぎしりがすごかったり、毎日下痢してたり、頭痛持ちだし、すぐ熱出るし、異常に寝るのも身体がリカバリできてないからなのではと思う。。身体弱すぎ。

原因は様々だけど、やっぱり、愛着形成に問題があるというのも出てきた。そりゃそうだよね。
しかも彼の場合は被災して家が全壊し、避難生活を余儀なくされるというPTSD級のトラウマ体験もある。。

彼の人生が詳細にはわからないし、素人考えで勝手な分析というのも失礼なのだが、とても腑に落ちた。

今まで、彼が私の話に共感しなかったり、変な態度を取ってきたとき、私は「悪意がある」のだと思っていた。
でも、「本当にわからない」のだ!ということがよーくわかった。

性格が良くていつも大体ニコニコしている彼なのに、嫌なやつ、と思いそうになっていた。

そこが軌道修正できたのは一つの救い。

彼の機嫌がいい時、「こういうものがあるんだけど、○○さん、これっぽくない?」と聞いてみたら、彼も認めていた。

今までの2年間が全て、全て腑に落ちたような心地。
救いのような、絶望のような。

これからどうしたらいいかは、正直わからない。
でもまた彼と仲良しに戻れてきて、未来は暗くはないかもしれない。
周りの人や友達には、「もういい加減別れればっ?!」と言われている。
自分も、依存傾向がなかったらそりゃあ別れているだろう。
でも、自分の依存傾向に自覚的で、内省的だからこそこの本を読んでいたわけで、それでこの概念に辿り着けたわけで、他の女性だったら、ここまで絶対に来れてないだろうとも思うのだ。

「私しか彼を救えないの」とは思わないし、今まで彼が生きてこれたように今後も彼なりの処世術を発揮するだろうとは思う、でも、せっかくこういう私とこういう彼が出会ったのだから、あと少し頑張ってみようかとも思っている。