近況つづき

借金のことと、給料の払いが遅いことで不安になっているのだった。
彼が働いている会社は大元が不動産屋なのだが、私でも知っている最近の有名なニュースに巻き込まれて
色々と苦しくなってしまったらしく、飲食事業部の方まで見ていられない、という状況だったらしい。

私にはギリギリまで何も言ってくれなかったので、つい先日まで本当に何も知らなかった。
うまく行っているものだと思っていた。

会社が運転資金をお店に補填してきたが、それも限界で。
あとは、彼と一緒に働いているシェフが金を借りて軌道に乗せるしか無いという状況だった。
それは聞いてはいたのだが、実はうまく借りられなかったらしく、会社からの補填ももらえず、
食材やお酒の業者への支払いで精一杯で彼やシェフの給与は遅れてしまっていたらしい。

不安を感じた彼が「やめたい」と言ったそうなのだが、そうしたら
「ちょうどよかった。続けてもらうなら給料を下げないといけないところだった」とシェフに言われたそうで。
彼は今の給与での雇用契約の書面も持っている。少なくとも1年はこれで雇い続けるという契約だったはずだ。
経営が厳しかったらすぐに反故にできるなんて、書面の意味なんてないじゃないかと思う。
労基に駆け込んだらきちんと取り合ってもらえる案件じゃないかと思うが、もう辞められたらそれでいいらしい。

そういうわけでつい数日前に聞いたけれど、彼は明日で仕事を辞める。

おかげで借金は全額かえせたけれど、貯金はほぼゼロ、仕事もない、という風になってしまった。
うーん、人生はわからないね。。


それで、今後仕事はどうするの?と聞いてみたら、やはりワイン造りに携わりたいとのこと。
もしかしたら山梨で転職活動するかもしれないと…。

今はそのことで悩んでいる。

彼が山梨で暮らすとして、私は東京から離れたくない。
離れても一応できる仕事ではあるけど、東京に拠点は置いておきたい。

もしそうなったら、二拠点生活にするかもしれない。

ただ、二拠点は二人だけの暮らしならできるけども、子供を生むなら一緒に暮らしておきたい。そうなったらどうなるんだろうなぁ。

私は本当に田舎に興味がない。どこも住めば都だから、楽しいかもしれないけど、東京の刺激にはかなわない。3年経ってやっと、関西に帰らなくても良いと思い始めた位、東京の生活は楽しい。

地方移住とか、二拠点生活で子供を育ててる人とか、そういう人の話を聞いてみたいなぁ。
今猛烈に人生が動いてる。激動してる。いや、私自身は動いてないけど、引っ張られてる。

そして、昔の女性はこのタイミングで仕事を辞めたのだなぁ、と痛感する。
今私がスパッと仕事を辞めて彼についていきます!と言えるなら、どこでだって問題はないんだから。
私の周りに、そんなこと言う人はいなくても、パートナーと仕事と子育て、全部取ろうとしている自分はまるでワガママのような気がしてくる。

でも本当に周りにそんな人がいないというのが救いで。
男も女も、自分のやりたいことを追求していて、他人の生き方にあれこれ言う人はいない。
私もそうでありたい。

まあ、もしかしたら全然関係なく、都内でソムリエか、栄養士か、何か仕事に就くかもしれないけどね。でも考えておくに越したことはないからね。

最初山梨の話を聞いた時、熱があってすごく体調もメンタルも不安定な時だったから、「あっ、別れる…?」と思ってしまった。でも現実的に考えて、結婚も約束してるわけだし、これだけ信頼関係もできているんだから、お互いのこと考えて、選択してくれるよね。

何とかうまくいきますように。