怒りが不眠になり、そして無の境地へ

自分の中で落ち着けたつもりでいても、どうしても噛み砕けなかった。明け方に一度目覚めてから寝付けず、なんであんなひどいことが言えるんだ、所詮彼も見えないだけで根底には女性蔑視的な考えを持ってるんだろうか?と悶々とした。

最終的に小倉千加子様(フェミニズムの大家)の本を読んで泣きながら二度寝
まあ結局その本にも女はアンパンマン(主役)にはなれないのだと書いてあるのだが…

二度寝から起きて、友達からの結婚祝いを受け取り、彼と昼飯を食べ、繁華街で買い物。
その頃にはまあなんとか普通に話せるようにはなった。

その後ついに結婚指輪の相談会へゆき、2時間悩んで指輪を購入(オーダー)。

焼肉を食べ、帰宅後は自宅にて昨日の、彼の職務経歴書作りの続きを行った。

自分でも、与えて、与えて、与えて、与えていると思う。

依存心から、という見方もできるのだろうとは思うけれど、7つの習慣や勝間さんなんかが言うように(うちの社長も)、いま私は徹底的に彼に与えて、与えて、与えまくっている。

朝はもう別れたい、なぜ結婚したんだ、そういう境地だった。
でも、夜彼のために経歴書を作っている時、PCに向かう風邪の私の首に、「よくなれ、よくなれ」と言いながら咳止めの軟膏を彼が塗ってくれるとか、大好きだと抱きついてきたりとか、ありがとうと感謝してくれたりだとか、そういうことは全て、この圧倒的なギブの上に成り立っているんだと感じる。

なんというか今は、表現し難い気持ち。
全く許していない。怒りが再燃する可能性もある。将来が不安で不信感もある。
しかし、それらが音を立てて潰れるかのような、圧倒的な無の境地というか、圧倒的な諦念なのか、何なのか、わからないけれど、そんな、大きな気持ちが覆いかぶさっている。

激しく次から次へと立て続けに沸き起こる全てのこと、良いこと、悪いことに対して、立ち止まっているわけにはいかないので、無の境地で乗り切っている、といったらまるで自分を隠しているだけみたいだけど。

そこまでネガティブでもない。
そういうこともあったし、今はこういうこともしている。乗り越えたわけではないけど、今は違う気持ちでいる。

これが今の素直な気持ちかもしれない。

とても難しい。
でもとにかく、相手にも自分にも、誠実にいるようにしようと思う。
ふてくされるのではなく、痛みを無視して化膿させるのではなく、、、
じゃあどうしたらいいって、わからないんだけど。

でもこの1日1日こそが、自分を強くしていると思う。

今日も、ツイッターは見てない。

随分時間ができる感覚があり、遠藤周作の「悲しみの歌」を読み始めた。「海と毒薬」の続編的存在?らしい。今ようやく、勝呂が出てきたところ。

こんな気持ちの時には、遠藤周作のやさしい表現が本当に胸に刺さる。
沈黙も海と毒薬も、おそらく5年10年単位で読み返せないけれど、その静かな悲しみ、諦念、問いかけ、絶望、、は、ありありと情景が浮かぶほどまだ心に残っている。

水曜日には彼が先に北海道へ行き、土曜日には私が友達たちと長野旅行。
合流するのは次の火曜なので、6日間離れることになる。

この期間もできればツイッターは見ないで、自分の気持ちや、長野の自然、彼のいないこの場所をしっかりと眺めようと思う。

とりあえず、咳が酷すぎる。
明日は取材が入りませんように。