ひとりの夜

1人の夜は本当に久しぶりだ。
今日は、演劇をやってる友達に空席が目立つから来てくれと言われて仕事帰りに観てきた。

何作もつまらない話が続いてたから、見に行かないこともあったけど、今回は誘って貰って良かったな。

テーマは「記憶」。

殺人事件が起きて、若い母親が家に入ってきた男に殺される。
夫と、1歳の子供が家にいるんだけど、夫はヘッドフォンをして仕事をしてて、奥さんが殺されたことに気づかない。
子供はもちろん、その時の記憶を持たないまま大人になる。
そして、殺人をはたらいた男も、捕まって服役した後、あることがあって記憶障害になってしまう。

記憶というあやふやなものを、いろんな人の立場から描く物語だった。

夫が、「奥さんの最期の表情を知っているのは殺人者だけだから、会うことがあるのなら最期の瞬間について聞いてみたいと思う」と言ってたのがすごく印象的だった。

話が結構難しくて、100%わかってはないなー。
解説してほしいくらいだ。


そんなんで、帰ってきたら23時前だった。

明日はGW前最後の仕事日。

2年以上通ってきてくれてたアルバイトのおばちゃん、色々あり辞めてしまうこととなった。
もうずっとうちには来てないが、明日はとりあえず一区切りで来ることになった。

私は朝少し仕事をして、明後日からお世話になる長野の友達(の彼氏、車出してくれる)に手土産を買いに行ってから出社する予定。
美味しい焼き菓子屋さんらしいので、おばちゃんと、社長にも何か買って行こうかな。

そういや、今日は会社で結婚祝をもらった。

しかも、茶封筒に入って(笑)
もうすこし、何かないかい?と思うけど、全く飾り気のない茶封筒に弱々しいボールペン字の「お祝い」、新札じゃない一万円3枚というのが、なんともうちの会社らしい、、、笑

内祝というかお返しをすべきなのかどうなのか、微妙なとこだ。
社長にしか会わないし、もう1人は私のこと嫌っているし。
会社のお金なわけで、社長にだけなにか渡すというのも変だしね~
貰っといたら、いいんだろうか。。

明日、仕事が終わったら爆速で寝なくては。
明後日は驚異の6時前起き…
30日に一瞬帰ってくるものの家を10日くらい空けるので、ゴミ関連は必ず捨てないといけないなー。

なんか今日は、というかここ最近、へんな気持ちだ。
結婚したばかりというのに、結構大きめのケンカをしたからか、そこで飲み込んだものが大きかったからか、低いところでテンションが漂っている感じ。

遠藤周作の本を読んだこともあって、「海と毒薬」にずっと漂っていたような、鈍色の海のイメージ、諦念というか…そんな感じ。

夫婦ってなんだろうな?と問い続けてる。夫婦歴2週間ほどだけど。

この間のように我慢できないことが何度も降りかかって、貸しを作りまくるような出来事が今後もどんどん起きて、それは返ってこなくって、もしそうなら、私は平気でいられるんだろうか?

この間のことで、なにかががっつりと削られた、簡単に言うと冷めた、そんなような気がしている。
付き合って2ヶ月目なら別れるリスクかなり高い出来事というか。

相手に冷めてしまったとして、それでも側にいるんだろうか?
私は依存的なのでそうそう離れられないけど、そうなった時、一体どんな気持ちで寄り添うのか。
愛というよりも情というか…
でも情で違いが救われるのであれば、愛でなくてもしょうがないような気もする。

遅れてきたマリッジブルーのような、本当にこれで良かったんだろうかと、もう手放せないから、諦念を抱いてるんだろうか。

社長にしかしっかりと話してはいないけど、ぐるぐるとずっと考えている。

分かり合えない相手と、愛や情で、支え合っていけるんだろうか。
それを突き抜けたとこに、安住の地があるんだろうか。
自分にとってはものすごく大きな、問い。人生においても、大きな課題のような気がする。

いつか年老いて、まあこれでよかった、と、思えるような選択を私はしているんだろうかなぁ。
今までの人生に後悔は全くないけど、この大きな選択を悔いのないものとできるか、自信がない。