仲直りできた/わたしはロランスを観た
17時ごろカフェで仕事を終え、ジムで背中を鍛えていつも通り1時間走って、いよいよ自宅へ帰る時が来た。
さすがに食事は用意されてないだろうなと、プロテイン多めの食材を買う。
マンションの外からうちの灯りがついてるのを確認して、家に帰った。
こちらから仲直りの機会は持ちたくないけど、人としての品位は失いたくなくて、「ただいま」と言ったらか細く「おかえり」と声がした。
部屋に入ったら彼が食事をとっていて、わたしの分も用意されていた。
シャワーを浴びて、「いただきます」と言ったら、彼が居直って謝罪してきた。
「リコちゃん、この間はかっとなって色々言ってしまったけど、おれが悪いやで。ごめんなさいやで。」と。
「帰ってこなかったらどうしようかと思ったやで」とも言っていた。
こんな時でも変な関西弁が崩れない夫の姿が滑稽で笑ってしまった。男のところにいたから大丈夫だよと冗談を言った。
こういうことをしてほしかった。
ずっと我慢してきて限界だったけど、なんとかなるみたい。
ここまできても彼が頑固な状態だったら、本当にこっちこそどうしようかと思った。。。食事どころじゃない事態になるとこだった。。
わたしが食べ終えたあたりで、彼は「安心したらなんか眠くなったやで。もう寝るやで。」と言って布団に入ってしまった。
色々と考えて、昨晩は全然眠れなかったらしい。
頼りないけど、彼は彼なりに精一杯やっていて、色々考えているんだ。彼は別人だからわたしの思い通りにいかないこともあるけど、本当に譲れないこと、本当に伝えたいことというのは聞いてくれるくらいの融通があるのかも…。
とにかく本当に疲弊した2日間だった。
結婚パーティーはいよいよ土曜日なので、この日は穏やかに楽しく迎えたい。。
なんだか愛について考えたので、友達のベスト映画である「わたしはロランス」をようやく最後まで観た。
3時間ある大作だけど、細切れに観てしまって3分の1ほど残っていた。ずっと気になっていて、やっとタイミングとコンディションが一致して見ることができた。
映画を教えてくれた友人は「愛やなぁって。愛そのものやなと思った」と話していて。
たしかに、まるごと、愛だった。
いきなり女性の姿で生活するようになったロランスと、それを応援しようとするフレッド。でもうまくいかない。
重くて、豪速球で、切なくて。
必死で、すれ違って、、本当に2人が、愛そのもの。
5年経ち、3年経ち、トータル10年くらい?急速に近づいて、離れて…でも、遠くにいても心のどこかに互いを思ってる2人が、もどかしかった。
間違いなく心に残る映画なんだけど、私の脳では理解が及んでないところも多々ある。
私がフレッドの立場だったらどうかなって。きっと同じようになるかな。でもそれが実直で、ありのままで、誠実な形。
女装のロランスを見て、カフェの店員が失言をするシーンがある。
フレッドは、ロランスのために?自分のために?啖呵を切る。メチャクチャに反撃する姿が、すごくカッコ良かった。
パワフルで突き抜けた愛と、その限界、を感じる映画だった…
グザヴィエドランの監督作ははじめて。多分この人私より年下?だよね。本当に凄い!!
そして映像に音楽もまた素晴らしい。カラフルで、ちょっとサイケで、愛を信じさせてくれるような、魔力的なシーンにピッタリ。
その反面、暗いシーンは赤と黒とか、青と黒で構成されていたりする。
2人が旅行して、たくさんの洗濯物?が舞ってるシーンは本当に美しくて、思わず写メ撮ってしまった。。
映画を観ていて、6年付き合った元彼のことを考えた。(彼もトランスジェンダーではないが女装趣味だった…)
ついこの間、彼と出会って10年が経ち、お互いメッセージを送りあった。
別れてしまったけど、本当に感謝しているよって。良い時間だったよって。
今も元彼とは何気に連絡をよく取る。といっても「元気~?」みたいな内容ではなく、この映画良かったよ、この本良かった、最近ウクレレの練習始めた、とかそういう話。
でも元気?とか、枕詞を全て省略しても受け止められるくらいに、つながりあっている感覚はある。
10年前のクリスマス、彼は「10年後おれはリコちゃんにとってどんな存在になってるんだろう?」と問いかけた。
今もそのまま、愛してるままだよ。
今は夫がいて、夫のことが大好きだけど、彼のことは彼のことで、全く別のポケットに入れて大事にしまってある。もう未来永劫、手を繋いだり体の関係を持つということはないかもしれないけど、それでもある種の愛がある事には変わらない。大事な人だ。
あの2人に重なるわけじゃないけども、映画を見てたら彼のことを思い出した。。
愛とはなんだろう。
このことをじっくり考えていた今日、見られて良かった映画だった。
そして仲直りもできてよかった。
グザヴィエ・ドランの他の作品もぜひ見たい!
さすがに食事は用意されてないだろうなと、プロテイン多めの食材を買う。
マンションの外からうちの灯りがついてるのを確認して、家に帰った。
こちらから仲直りの機会は持ちたくないけど、人としての品位は失いたくなくて、「ただいま」と言ったらか細く「おかえり」と声がした。
部屋に入ったら彼が食事をとっていて、わたしの分も用意されていた。
シャワーを浴びて、「いただきます」と言ったら、彼が居直って謝罪してきた。
「リコちゃん、この間はかっとなって色々言ってしまったけど、おれが悪いやで。ごめんなさいやで。」と。
「帰ってこなかったらどうしようかと思ったやで」とも言っていた。
こんな時でも変な関西弁が崩れない夫の姿が滑稽で笑ってしまった。男のところにいたから大丈夫だよと冗談を言った。
こういうことをしてほしかった。
ずっと我慢してきて限界だったけど、なんとかなるみたい。
ここまできても彼が頑固な状態だったら、本当にこっちこそどうしようかと思った。。。食事どころじゃない事態になるとこだった。。
わたしが食べ終えたあたりで、彼は「安心したらなんか眠くなったやで。もう寝るやで。」と言って布団に入ってしまった。
色々と考えて、昨晩は全然眠れなかったらしい。
頼りないけど、彼は彼なりに精一杯やっていて、色々考えているんだ。彼は別人だからわたしの思い通りにいかないこともあるけど、本当に譲れないこと、本当に伝えたいことというのは聞いてくれるくらいの融通があるのかも…。
とにかく本当に疲弊した2日間だった。
結婚パーティーはいよいよ土曜日なので、この日は穏やかに楽しく迎えたい。。
なんだか愛について考えたので、友達のベスト映画である「わたしはロランス」をようやく最後まで観た。
3時間ある大作だけど、細切れに観てしまって3分の1ほど残っていた。ずっと気になっていて、やっとタイミングとコンディションが一致して見ることができた。
映画を教えてくれた友人は「愛やなぁって。愛そのものやなと思った」と話していて。
たしかに、まるごと、愛だった。
いきなり女性の姿で生活するようになったロランスと、それを応援しようとするフレッド。でもうまくいかない。
重くて、豪速球で、切なくて。
必死で、すれ違って、、本当に2人が、愛そのもの。
5年経ち、3年経ち、トータル10年くらい?急速に近づいて、離れて…でも、遠くにいても心のどこかに互いを思ってる2人が、もどかしかった。
間違いなく心に残る映画なんだけど、私の脳では理解が及んでないところも多々ある。
私がフレッドの立場だったらどうかなって。きっと同じようになるかな。でもそれが実直で、ありのままで、誠実な形。
女装のロランスを見て、カフェの店員が失言をするシーンがある。
フレッドは、ロランスのために?自分のために?啖呵を切る。メチャクチャに反撃する姿が、すごくカッコ良かった。
パワフルで突き抜けた愛と、その限界、を感じる映画だった…
グザヴィエドランの監督作ははじめて。多分この人私より年下?だよね。本当に凄い!!
そして映像に音楽もまた素晴らしい。カラフルで、ちょっとサイケで、愛を信じさせてくれるような、魔力的なシーンにピッタリ。
その反面、暗いシーンは赤と黒とか、青と黒で構成されていたりする。
2人が旅行して、たくさんの洗濯物?が舞ってるシーンは本当に美しくて、思わず写メ撮ってしまった。。
映画を観ていて、6年付き合った元彼のことを考えた。(彼もトランスジェンダーではないが女装趣味だった…)
ついこの間、彼と出会って10年が経ち、お互いメッセージを送りあった。
別れてしまったけど、本当に感謝しているよって。良い時間だったよって。
今も元彼とは何気に連絡をよく取る。といっても「元気~?」みたいな内容ではなく、この映画良かったよ、この本良かった、最近ウクレレの練習始めた、とかそういう話。
でも元気?とか、枕詞を全て省略しても受け止められるくらいに、つながりあっている感覚はある。
10年前のクリスマス、彼は「10年後おれはリコちゃんにとってどんな存在になってるんだろう?」と問いかけた。
今もそのまま、愛してるままだよ。
今は夫がいて、夫のことが大好きだけど、彼のことは彼のことで、全く別のポケットに入れて大事にしまってある。もう未来永劫、手を繋いだり体の関係を持つということはないかもしれないけど、それでもある種の愛がある事には変わらない。大事な人だ。
あの2人に重なるわけじゃないけども、映画を見てたら彼のことを思い出した。。
愛とはなんだろう。
このことをじっくり考えていた今日、見られて良かった映画だった。
そして仲直りもできてよかった。
グザヴィエ・ドランの他の作品もぜひ見たい!