個 自分 一人

金曜日の夜は演劇部の飲み会だった。新入生歓迎のための。

1年生が入ってきてくれたことも、久しぶりに集まれたことも(前に書いた、高畑さん
もいたけれど)、うれしくて、楽しくて、いろんな話をして、お酒を飲んだ。

でも一人になって、高ぶった気持ちをどこへやるべきなのかわからなくなってしまった。
みんな、家に帰って何をするの? 一人でいて、さみしくないの? って思った。

1年生の一人を、「酔いが冷めるまでいてよ」って引きとめた。一緒にいてくれた。
でも、それでも別れるのがつらかった。


ひとりで帰宅したら、さみしいを通り越して、視野がものすごく狭くなってしまって、
自分の存在意義がわからなくなった。水飲んだり、トイレ行ったり、すべてがむなしいことの
ように思えた。

「本当にダメになったら、飲んじゃおう」と思ってた、昔精神科に通院していた時の薬を
飲んだ。すごく強い薬だった。

朦朧としながら、ブログの文章を書いてた。



それからこんこんと眠りつづけて、16時間後くらいに、母に電話をかけた。
自分でも、何を喋ったのかほとんど覚えてない。
「助けて」
っていうのと
「私は、ずっと、ミヤ(いとこ)の家がうらやましかった」

って言ったことだけ、思い出せる。


それで、20日になって深夜1時くらいに母が来た。

いろいろ身の回りのことをしてくれて、それでも私はまた眠った。
眠って眠って眠って、やっと起きたのは昼の1時くらいだった。

だから、19日の記憶はほとんどない。ずっと寝てたね。


ごめんなさいなんて言っておきながら、本当に迷惑をかけてしまった。
もう、ボーダーに他ならないよ、私…。

情けない。


起きてからはずっと、いなくなってしまいたい、でも、二度と精神科にはかかりたくないと思ってた。

今はなんとか落ち着いた。
母も、さっき帰った。

この世界は相変わらずずっとSサイズのジャケットだし
辛いことばっかりきっとこれからも起こるし
他人なんてほとんど当てにならない、

でも、母が受け止めてくれたのが、うれしかった。
皆が私のこと、大切に思ってくれているのがうれしかった。

生きててもいいのかもって思えた。

もっと自分に自信が持てたらいいな。
「これはできないけど、あれは誰よりもできるよ」って言えることが
見つかって、言えたらいいな。

みんな同じくらい辛いんだよね。
私くらいヒマだったら、それが増幅してしまって、本当にダメなように感じられるんだよね。


ただそれだけのこと。
身の回りをちゃんとして、できるだけ楽しいことして、静かに暮らそう。
今回は、友達に迷惑をかけなくって、本当によかったです。