一人で広いベッドで寝ていたら変な夢を見た。


地元に帰っていた。

電車に乗るんだけど、現実のものとは違って屋根も壁もない、工事現場にありそうな大きな金属の板のまわりに低い柵がついただけの電車と呼べないようなもの。それが車掌のいるふつうの車両から繋がっていて、そこに立って乗っている。


しかもなぜか私は中学の時のセーラー服を着ている。

「こんなに大人になってから着て恥ずかしい」といった感覚はさほどなかった。

でも、「もう着ることなんてないし」と、プリーツスカートと運動靴を写メに収めようとしていた。


外には到底のどかな地元とは思えない荒涼とした風景が広がっている。


もう日本には一箇所も残っていなさそうな、戦時中そのものの建物がいくつも聳えたち(櫓のような、西洋建築を施した4〜5階建の建物)、その奥には不発弾が続々と引き上げられている。


隣にいた友達らしき人に話しかけられるが、私はちょっとまって、と言い、シャッターチャンスとばかりにその光景も写真に収めようとしていた。


それで思い出したのだが、小さい頃の実家のごく近くの空き地、幼稚園バスのお迎え場所だったところで不発弾が見つかったという記憶があるのだ。

実際には絶対にないと思う。

でも、なぜかほんとうの記憶かのように脳に色濃く焼き付いている。


幼稚園に行きたくなくて毎朝ギャン泣きしていたから、そこから不発弾でも見つかってほしいという願望だったのかなぁ。


それはともかく。

不思議な景色の夢だった。

でも荒涼とした風景はとても好きだった。


なぜ、自分の核になる部分に関わりそうなこんな夢をこのタイミングで見るのか、それがとても不思議だ。