休みは短い

この土曜日は、友達が家に来て昼からダラダラと飲み、夜は場所を変え居酒屋でまたダラダラと飲んで楽しかった。

 

そして今日は、なんと15時までグースカと寝てしまい、その後は積読を崩すべく読書した。

 

コンビニでピザポテトとむぎ茶を買い、山本文緒さんの「自転しながら公転する」を。

 

7年ぶりの新刊でとても楽しみにしていた本だ。

それでもなぜか、読み始めるまでに数日寝かせてしまっていたけど。それくらい最近は、別世界に心を泳がせることに抵抗のようなものがある。

 

晩飯を挟み、夫が寝てからまた読書を再開して、薄い本ではないけど深夜までかかって一気に読んでしまった。

 

主人公と年齢がほぼ同じということや、結婚や将来への不安など、すごくよくわかったから。

主人公だけでなく、その友人たちの立場や心境もとてもよくわかる。

 

将来どうなるんだろう?と不安しか出てこないいまの世の中や、幸せの形が多様化しすぎて自分の幸せは何か定義づけられない感じ、とはいえ、結婚相手にある程度の学歴や収入を求めてしまう自分、、

 

どれもすっごくよくわかって、本当に共感しかなくて、主人公に幸せになってほしくて、ぶわーーっと読んだ。

 

自分もずーっと迷いの中にいる。

結婚したし、ある程度覚悟してるけど、この人でいいのかな?幸せになれるかな?って不安はつきない。そもそも世の中が、将来に希望を持てないムードなのだから仕方ない。

 

景気がよくて、上昇しか感じられないような情勢だったら、多少相手に不安があったってノリと勢いで乗り越えられる気がする。

 

ここ最近、不安感が特に強かった。

理由はいろいろあるんだと思う。夫とのコミュニケーションや、仕事のこと…。

 

仕事はようやく、私が今までやっていたことを任せられる人が出てきて、一安心したところ。

 

給料についても、先週社長と話して、今後どのようにしていくか話せてすっきりしたところ。

一応、今後お客さんが増え、月の売り上げが10万円を超えるごとに、2割を社長と私で分けようということになった。

 

1軒あたり月に大体3万円程度なので、4軒に達すれば月収が1万円増えるという形。

 

社長の考えでは、何かあったときに生活水準を下げるのはとてもつらいから、給料を下げるようなことはしたくないと。だからその分上げることに慎重だ。

 

その考え方はとてもよくわかる。自分も何かあって減給になるのはイヤだし、働きに見合わない給料をもらうのも耐えられない。

 

そもそも私は6時間勤務なので、いまの状態でも時間あたりで見ればだいぶ高給取りだなーと思う。

 

でも自分の野心というか貪欲さというか、足るを知るみたいには全然考えられない。

自分の年収が社会的に見てどうなのか(つまり戦闘力)が常に気になるし、いもしないのに、自分の子供をこの給料で大学にやれんのか?と考えてしまう。

 

今なんか家賃を1人で払うだけでひーひー言ってるのに。

 

一体自分は何になりたいんだ?と思う。

承認欲求と金にコントロールされたモンスターになりたいんだろうか?

 

大体、給料もボーナスも上がるたび嬉しい反面、自分の首を絞めている感覚がある。

 

それでも自分の力を試したく、上昇気流の中にいたい、ヒリヒリした中に身を投じたいという気持ちがある。

 

これは年齢を重ねるごとに変わってきたような感じがするけど…。

 

 

しかしこの不安感は何なんだろう。

今年は副業もしておらず、このままいくと青色申告の控除が効かず、持続化給付金にかかる高い税金を払わないといけない。

 

何でもいいから年末までに少し仕事をしておきたいな…

 

別に明日食べるお米にも困ってない、なんなら自分が旅費を出して夫と旅行にすら行くし、あらゆる家具も引っ越し費用も工面した。

 

こんな自分を誰かに褒めて欲しいのかもしれない。

 

なんだかこういうことを声高に言いたい自分がいる。みっともないとわかっているし、多くの世の男性たちは当たり前と思ってこなしていることなのに。

 

自分はやっぱり男の仲間入りをしたい名誉男性的な女なのだろうか?

こういうことを言って、暗に稼ぎの少ない夫を貶めたいのだろうか?

 

こういうことを声高に言わないと、自分の価値が確認できない、将来への不安が払拭できないのだろうか?

 

田舎へ引っ越してからの2年間、本当にキツかった。なんだかもう疲れてしまって、夫の収入が増えるのを今か今かと待っている。

 

そして本当に今まで待たせてゴメンと言って欲しがっている。

 

ブドウが芽吹いて、つるを伸ばして、ついにはちいさな実をつけた。ワインができるのはもうすぐだ。あらゆる人の厚意を受け、夫はもう少しで夢を叶える。今は不安の真っ只中だと思う、私以上に。

 

からしたら、私に手に職があって安心しているだろうな。これで、引越しと同時に仕事を辞めてる、パート勤務とかだと絶対に厳しかっただろう。

 

お互いに今までできることを全力でやってきた。いろいろぶつかることもあったけど、多分お互いの仕事ぶりに対してだけは尊敬し合っていると思う。

 

この間は私がとある講師を務めたし、夫も自分の専門領域でそのような役回りを期待されている。お互い自立してやれているのはとても誇らしい。

 

だからもうすぐなんだ、、

と言っても心に拭きれない何かがあるのだけど。

 

とにかく全てがうまくいって欲しい。

 

今月から色々とイベントごとがあるので楽しくなってほしいな。とりあえず10月なかばには夫と東京へ行き、月末は私が家族と京都へ。

そのまま母が泊まって行って、来月末は夫と熱海へ旅行。

 

不安が強いのがイヤだけど、火曜日にカウンセリングがあるので話してこよう。

 

余裕がないときこそ今ここでできることを、淡々とやるしかない。今日1日を楽しみながら、90歳まで生きるためのこともしなければならないのだから、現代人は本当に忙しい。